/ 2016年4月8日金曜日 / No comments /

ヒューマンエラーは必ず起こる……人と機械のダブルチェックで事前の対策を!


「機械は故障するものであり、常に人間の判断が正しい」これはすでに一昔前の社会通念になりつつあります。人間は完全ではなく誰もがミスを起こしうるとの前提に立ち、必要であればIT技術を活用して、ヒューマンエラーを未然に防ぐ工夫が求められます。

ヒューマンエラーはなぜ起こるのか

慎重に事を進め、何重にもチェックし、ミスがない完璧な仕事をこなす人がいます。けれども、このように優秀な人も、いつでも完璧だと言い切ることはできません。なぜなら、人の肉体も精神も永遠に働き続けることはできず、十分に休息がとれなければ疲労がたまり、疲労によって人の注意力や判断力が低下するためです。そして、注意力や判断力の限界は、どれだけ知識や経験を積もうとも、超えることはできません。

にもかかわらず、私たちは自分の力を過信します。「この仕事にはもう慣れてきたから」「いつもやっていることだから」そのように意識していないときに限って、重大な事故につながる些細なミスを犯してしまいます。一人ひとりが「ミスをしない人間などいない」という考えを持って、注意深く仕事に当たらなければ、人命がかかった大事故に陥るようなヒューマンエラーを未然に防ぐことはできません

ヒューマンエラーが起こってしまったら

ヒューマンエラーが起こってしまったら、いち早くミスに気づき、いかに素早く対策を講じられるかが、その後の問題の大きさを左右します。たとえエラーが発生したとしても、事故や災害につながる前、または、その後の作業工程に大きな影響を及ぼす前にわかれば、そうならないための行動を起こすことができるためです。

自分がミスを犯したことに気づいたら、ミスを認めて、速やかにしかるべき人へ報告しましょう。「大変なことをしてしまった…どうしよう…」と不安になり、なかったことにしてしまいたくなるかもしれません。けれども、そこで勇気を持ってミスを認めなければ、その後にもっと後悔するような事態が起こることもあるのです。

ヒューマンエラーを最小限にするためには

ミスを誘発するような細かい手作業や、会計・経理業務などは、極力機械に任せるようにしましょう。コンピューター技術がめざましい進歩を遂げる中、人間は機械よりも優位に立つという考え方は、時代にそぐわないものになってきています。

そして、ミスは必ず起こるということを認識したうえで、ダブルチェック、トリプルチェックと、確認を重ねていくことが重要です。まず自分の目で確認し、文書や数式であれば、コンピューターの校正機能、計算機能を用いて確認し、最後に、第三者の客観的な視点でもう一度チェックしてもらいます。これだけ確認を行っても、エラーが発生することはあり得ます。だからこそ、面倒でも確認作業に手を抜かない心がけが必要になるのです。

おわりに

ヒューマンエラーが起きてしまったら、原因を探り、どうしたら再び起こらないかを考え、改善しましょう。また、従業員が働きやすい環境を整えたり、仕事内容が理解しやすいようにマニュアルを作ったりなど、エラーを未然に防ぐ施策も行っていきましょう。

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