/ 2015年9月9日水曜日 / No comments /

ビジネスは先手必勝!流れのスピードに乗って勝ち続けよう


ビジネスの流れはますます加速しており、企業の成功はスピードによって左右される時代となっています。この流れの中に身を投じ、起業家として勝ち続けるには、迅速な意思決定や実行が必要不可欠です。
見切り発車でも、PDCAサイクルを超高速で回すことにより、スパイラルアップすることができます。最初から完璧を目指して遅れるよりも、早くスタートすることが成功の秘訣です。

スピードが成功のカギを握るビジネスの現状

ビジネスの流れが加速しつつある傾向は、商品ライフサイクルの短期化にも表れています。

中小企業庁が作成した中小企業白書2005年度版では、「過去に売れていたが現在は売れなくなった商品」をヒット商品と定義し、そのヒット期間について調べた結果が示されています。調査によると、ヒット商品が5年以上売れ続けると回答した企業は、1970年代以前には59.4%にも上りましたが、2000年代にはわずか5.6%となっています。2000年代の回答では、ヒット期間1年未満が18.9%、1〜2年が32.9%であり、1つのヒット商品から収益を得られる期間の短さを表しています。

ヒット商品が売れなくなった原因として、「同種の低価格品が現れた」、「同種の高品質品が現れた」、「代替品が現れた」という意見の合計が50%以上を占めています。このように追随する他社との差別化を図るためにも、先行して新たな戦略を打ち出すスピード感が求められます

「早く動き始めたほうが勝ち」という鉄則

インターネットサービスの企画・運営を行うDeNAの創業者である南場智子氏も、意思決定のスピードが大切であると言います。実行前に議論を重ねても、本当に必要な情報は実行段階で得られることが多く、その情報が得られていない計画段階での議論に意味がなくなることもあります。そのため、早く意思決定をして動き出すことで勝つ確率が高まるという鉄則が会社に定着しているそうです。

業務プロセスの管理手法であるPDCAサイクルは、「Plan(計画)」→「Do(実行)」→「Check(評価)」→「Action(改善)というサイクルを高速で何度も回すことにより、ビジネスの質を向上させるという理論です。これがスパイラルアップであり、DeNAの「早く動き始めたほうが勝ち」という鉄則は、まさにPDCAサイクルの理論に合致するものです。

PDCAサイクルを高速回転させる考え方

PDCAサイクルを高速で回すことに難しさが感じられるかもしれませんが、コツをつかめば無理なく実現することができます。

人材を育成するための研修を実施するインソースが、高速PDCAの考え方を紹介しています。そこでは、無理に「大きな車輪」を高速回転しようとするのではなく、「小さな車輪」を継続的に高速回転させることが高速PDCAであると述べられています。

「大きな車輪」とはメインテーマの最終目標を指し、それを分解したサブテーマが「小さな車輪」です。最初からメインの最終目標を目指すのではなく、サブテーマごとの最終目標値とチェックポイントごとの目標値を設定し、チェックポイントを高頻度で確認しながらサブテーマの最終目標値を達成することで、メインの最終目標につなげていくことが大切です。

おわりに

流れの速いビジネスの世界で成功をつかむためには、起業家にもスピーディな経営が求められます。スタートで躊躇していては乗り遅れてしまうため、見切り発車でPDCAサイクルを高速回転させることが大切です。

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