/ 2015年9月11日金曜日 / No comments /

目指すはブルー・オーシャン!誰も踏み込んでいない未開の市場へ


誰も踏み込んでいない分野で事業を営むには、自分自身で市場を開拓する必要があります。既存市場とは異なり、道なき道を進む苦労もあるでしょう。

しかし、未開の荒野には、誰の目にも触れることなく密かに眠る「成功の種」があるかもしれません。世の中には、そのような未開拓分野に果敢に挑戦し、成功を収めている起業家も数多く見られます。

未開拓市場を切り開くブルー・オーシャン戦略

既存市場を血で血を洗う競争のレッド・オーシャンと表現し、未開拓市場のブルー・オーシャンを目指すべきだという経営戦略が注目を集めています。この戦略は、INSEADの教授であるW・チャン・キムとレネ・モボルニュによるベストセラー「ブルー・オーシャン戦略」の中で提案されたものです。

レッド・オーシャンには、歴史の中で蓄積された競争戦略がありますが、ブルー・オーシャンは未知の分野であるため、一般的な競争戦略は通用せず、自分で模索しなければいけません。その点ではブルー・オーシャンにもリスクがありますが、競争のない環境で無限に成長できる可能性も秘めています。

ヤマト運輸が開拓した新たな市場

今では物流企業の代表格であるヤマト運輸には、かつて新たな市場を開拓し、現在の地位を築き上げてきた歴史があります。

ヤマト運輸が参入したのは、それまで郵便局の独占市場であった一般家庭用の配送サービスの分野です。当時の郵便局では行き届いていなかったサービスを、同社のきめ細かな気配りで補うことで、宅配便市場は成長を遂げました。

後手に回った競合他社のほとんどは、追随が成功せず撤退したため、ヤマト運輸は大きな成功を収めることができたのです。

レッド・オーシャンの中に密かに広がる空白地帯

イデアインターナショナルは、デザイン性の高い家電やインテリアを手頃な価格で提供し、急成長を見せている企業です。家電やインテリアの市場と言えばレッド・オーシャンであり、飽和状態と考えられがちですが、創業者である橋本雅治氏によると、デザイン性を追求する分野には「誰も本格的に手を付けていない」という実情があるようです。

師と仰ぐマルマン創業者である片山豊氏の「業界の常識にとらわれるな。逆をやって空白地帯を狙え」という戦略を学んだ橋本氏は、時計や家電市場の「空白地帯」を見据え、みごとに新市場を開拓しています

人々の夢を自分が叶えるという精神

天才起業家として名高いイーロン・マスクは、人々の願いを叶え、人類の進歩に貢献するという精神で、未開拓分野に挑戦しています

マスクは、世界初のプレミアムEVセダンを発売したテスラモーラーズの創業者です。他社で生産されていたEVのプロジェクトが廃止となり、継続を望む多くの顧客の気持ちが満たされずにいる状況に、「誰かがやらなければ」という思いで参入しました。2003年に設立された同社は、電気自動車がガソリン車を超えられることを証明したいという、創業時の願いを実現しています。

一方で、マスクは「2020年に人類を火星に送り込む」という夢を抱き、低コストのロケット開発を行うスペースXを2002年に設立しています。無謀と言われた参入でしたが、大幅なコストカットを実現し、NASAの信頼を得て、宇宙の物資輸送事業において主導権を握るほどに成長しています。

おわりに

誰も踏み込んでいないブルー・オーシャンでの事業は、前例がないための苦労も多くあることでしょう。ただ、競争のない市場で自由に成長することができるため、夢のある挑戦でもあります。「誰もやらないから私がやる」という精神を忘れず、積極的に挑戦していきましょう。

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