/ 2015年7月2日木曜日 / No comments /

起業に経験は必要か?若き起業家に秘められたポテンシャル


ビジネス経験の乏しい若き起業家が成功した例は少なくありません。中には、学生起業家も多く見られ、偉大な起業家達も「若いときこそ起業せよ」とエールを送っています。
確かに、ビジネス経験を積んだ上で起業へと踏み出すのは、手堅く基本的な成功への道です。経験を通して培われたスキルは、会社運営において多方面に発揮されます。

しかし「起業の種」を見つけていながら、経験の乏しさを理由に躊躇することは、機会損失につながることもあります。全ての人に平等に与えられた「時間」は有限です。残りの人生の中で最も若い「今」というときを逃さずに、起業への一歩を踏み出してはいかがでしょうか。

若い起業家には偉業達成の可能性がある

中小企業向け融資関連事業を担う米レンディオCEOを務めるブロック・ブレイク氏は、20代は起業に最もふさわしい時期であると分析しています。

同氏は、経験豊富な起業家は改善や成長につながるさまざまなことを学んでおり、ロングヒットを打てる存在であると認めています。一方で、20代の若い起業家には、フルスイングで満塁ホームランを放つ可能性が秘められているとも語ります。

その好例としてGoogle社やApple社など計5社が挙げられ、傑出した会社が20代の若者によって創業されたという事実の多さが、この分析の説得力を高めています。

若者の無謀さが武器となることもある

リクルートの創業者である江副浩正氏が残した名言「成功する起業家の二十か条」には、「若くかつ就職しないで起業すること」という一条があります。その中では「ビジネスの経験がない白紙の方がいい。無知からくる無謀が人にできないことを成し遂げさせる」と述べられています。

同氏も、東京大学在学中に始めた広告営業を発展させ、卒業後に起業した若き創業者の1人でした。リクルートを大企業へと成長させた江副氏が残した言葉は、経験の乏しい起業家にとって大きな励みとなるでしょう。

リスクはあるが学生起業のチャンスに恵まれた時代

「起業のファイナンス」の著者である磯崎哲也は、「知識や経験の少ない学生の起業は、一般論としてはリスクが高い」と述べる一方で、多くの学生起業家の成功例を挙げ、「学生起業が必ず失敗するという法則には全く説得力が無い」と語ります。

同氏は、全ての学生に勧められるわけではないとしながらも、さまざまなチャンスに恵まれた今の時代には、学生起業家という選択肢にも検討の余地があると語ります。

重要なのはすぐに行動を起こすこと

経験豊富な起業家と若者起業家との優劣は、容易につけられるものではありません。しかし「起業の種」を見つけたときには、すぐに行動を起こすべきであり、それは結果として、自分に残された人生の中で最も若いタイミングでの起業となるのです。

バブソン大学名誉学長レオナード・A・シュレシンジャーらによる書籍「ジャスト・スタート 起業家に学ぶ予測不能な未来の生き抜き方」では、成功した起業家の共通点として「手始めに一歩を踏み出す→一歩進んだ結果を学ぶ→学びを次の一歩に活かす」というプロセスが示唆された研究が紹介され、行動を起こすことの大切さを説いています。

おわりに

ビジネス経験の豊富な起業家だけでなく、経験の乏しい若手起業家にも成功の可能性が大いに秘められています。大切なのは機会を逃さずに行動することであると、多くの成功者が身を以て示しています。

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