/ 2015年6月10日水曜日 / No comments /

合言葉は「Change the world」!世界を変えるつもりで起業することの大切さ


起業して「Change the world(世界を変える)」なんて言えば、日本では大ホラ吹きか、よほどの自信家として片付けられるのがオチです。しかし、ベンチャー企業のメッカ、シリコンバレーでは皆が本気で「Change the world」と言っていますし、投資家もそこに目をつけて投資をするかどうかを決めます。

なぜ「Change the world」の発想が必要なのか

マイクロソフト社の創業者、ビル・ゲイツは成功の秘訣について「大きなビジョンを持てるかどうかだけ」と述べています。彼のビジョンは確かに世界を変えました。誰も彼ほどの影響力を世界に与えることはできないとしても、自分が起業によって社会にどう働きかけるか、明確なビジョンはどうしても必要です

それが起業に方向性を与え、周囲を動かし、投資家の投資を引き出し、判断に迷った時の道標となります。手探りの時期に動力となり、事業を軌道に乗せるための軸になるのが、この「Change the world」の発想です。

ビジョンとミッションの違い

日本屈指の経営者、松下幸之助は「二階に昇りたい、何とかして昇りたい、二階に昇ることが唯一の目的だ、と熱意のある人はハシゴを考える」という言葉でビジョンとミッションがどう違うのかを説明しています。

「二階に昇りたい」ことがビジョンであり、「ハシゴを考える」ことがミッションと言ってよいでしょう。つまり、ビジョンとは理想であり、ミッションとは社会的な使命です。理想は必ず世界とリンクしていますから、「世界をどう変えたいのか」というビジョンこそが具体的な使命を生み出す、といえるでしょう。もちろん、この使命は別に誰かに頼まれたものではなく、言ってみれば勝手な思い込みです。

「Change the world」がリーダーシップを引き出す

組織を離れて起業する際に多くの人たちが直面する不安は「すべてのことを自分でやらなければならない」ということです。自分がアクションを起こさなければ、何も動かない、それが「独立する」ということです。1人で起業するにしても、数人で起業するにしても、リーダーシップが必要です。そして、リーダーシップとは何もカリスマ的経営者だけが持っている能力のことではありません。「現状からビジョンへと引き上げる力」のことです。

おわりに

最後に著名企業のビジョンをご紹介しましょう。アップルのビジョンは「普通の人々にコンピューターを届ける」、グーグルは「1クリックで世界の情報へアクセス可能」、スターバックスは「職場でもなく家庭でもない第三の場所」、確かに彼らのビジョンは達成されています。何もここまで大きなビジョンは必要ありません。しかし、どうせやるなら社会に働きかけ、世界を変えてみたいものです。

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