/ 2015年6月9日火曜日 / No comments /

ポイントは「上手くコケる」こと!リスクと上手に付き合おう


「若いうちにできるだけいっぱい失敗をしておくように」と多くの成功者は語ります。しかし、「失敗が許される風潮が日本にはない」と若い人は反発します。この日本社会の空気こそが起業を阻み、若者を保守的傾向に向かわせています。ポイントは、「失敗をどうみるか」というマインドと「失敗をどうするか」というマネジメントです。

失敗の「リスク」とはなにか?

「リスク(risk)」という英語はビジネスでよく使用されますが、日本語でその意味を表そうとするとなかなか適切な言葉が見当たりません。「危険」という言葉が一番適切なように思われますが、同じ危険を意味する「デンジャー(danger)」とはどう異なるのでしょうか。

違いは「リスク(risk)」は能動的に「引き受けるもの」であり、「デンジャー(danger)」は受動的に「被るもの」という点です。つまり、リスクは何らかの行動を起こさないと生まれませんが、デンジャーは行動とは関係なく降りかかってきます。何らかのアクション、原因があってリスクが生まれる以上、うまく付き合うことは可能です

失敗は価値ある経験をしたことを意味する

初の商用ブラウザNetscapeを開発し、現在もベンチャー・キャピタリストとして活躍しているマーク・アンドリーセン氏は「失敗があなたのキャリアを終わらせることはないし、その分野で終わった人になるという恥の印でもない。シリコンバレーでは、失敗は価値ある経験をしたことを意味する」と語っています。

本田技研の代表取締役社長をつとめた福井威夫氏も「集中力で貪欲に学んでも成功は容易でなく、失敗の連続です。問題はそれを価値ある失敗にできるかどうか」と言います。もし組織を離れ、独立起業して失敗しても、それが別の事業やステップに繋がれば、それは「価値ある失敗」とみなせるでしょう。

「いかに上手にコケるか」がリスクマネジメント

人は歩くことを学ぶことから始まり、何かを達成する過程で必ず失敗を経験します。能動的に行動を起こせば、失敗のリスクは必ず生まれます。それで問題は「コケないか」ではなく、「いかに上手にコケるか」です。

起業においても一度も経験したことがないことですから、不確定要素はつきものです。特にスタートアップの期間は上手に失敗しながら、学んでいくことが必要です。そのためには投下するコストを小さくし、リスクを小さくとるべきです。

おわりに

経営の神様、松下幸之助は失敗に関して「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる」と述べました。積極的なマインドと現実的なリスクマネジメントを身に付ければ、起業したのち、成功するまで続けることは可能です。

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