/ 2015年6月19日金曜日 / No comments / 起業志民への道
ポイントは「新市場の創造」!隙のないビジネスモデルを構築しよう
起業を成功に導くための大切な骨組みとして、ビジネスモデルを構築する必要があります。特に、自らがパイオニアとなって新たな市場を創造するビジネスでは、成功率が高まりますが、その先行者利益を十分に得るためにも、注意深くビジネスモデルを考えることが大切です。
新市場を創造することが成功率を高めるカギ
(株)マーケティングコンセプトハウスが行った調査研究によると、「新市場を創造した商品は、後発商品の100倍の確率で成功する」という理論が導き出されています。ここで述べられている成功とは、シェアNo.1を10年以上保つ商品であり、新市場を創造した商品の53.8%が成功を収めています。しかし、新市場創造の成功率が高いと分かっていても、実際にビジネスモデルのアイデアを出すことは、難しく感じられるかも知れません。その点では、同調査研究で「新市場の創造は、消費者の「生活上の問題」を解決することで実現できる」という理論も提唱しています。この理論は、ビジネスモデルを構築する上での大切なヒントとなります。
先行者利益を十分に活用するために
先行者利益として、経験効果による有利なコスト競争や、価格を気にしないイノベーターによって得られる利益などが挙げられます。また、後続企業の参入を妨げる「参入障壁」の形成も先行者利益と言えます。障壁には、先行企業としてのブランドイメージが消費者に浸透することも効果的です。
しかし、より強固な参入障壁の形成には、ビジネスモデル構築の時点で手を打つ必要があります。後続企業が参入したくても、短期間では同じ製品を世に出せないよう、相当の時間差を作り上げる戦略で勝負するのです。
後続企業にとって、利益獲得までに時間を要することは大きな障壁となります。たとえ後続企業が時間を費やし参入しても、その頃には次のステージへ進むことで、優位な立場の維持も可能です。
成功するビジネスモデル構築のための基本プロセス
成功率を高めるには、ビジネスモデルを構築するための手順も大切です。シリコンバレーの連続起業家であり、スタンフォード大学の起業アドバイザーでもあるスティーブ・ブランクとイノベーションワークスCEOのカイフ・リは、その手順として、1.仮説を立てる(製品の付加価値、サービス内容、ターゲットなどを検討)、2.実験で仮説を検証する(実際に顧客と交流し、ビジネスモデルの実行可能性を確認)、3.有効な情報を取り出す(顧客との交流から有効な情報を集め、仮説や製品へのフィードバックを繰り返す)という基本を紹介しています。
仮説も重要ですが、実際に顧客と交流し、その中で得られる実用的なデータを基に、仮説の検証と製品の改善を続けることで、より良いビジネスモデルを構築することができます。
ビジネスモデル構築にはチームで挑むのがベスト
若者の起業をサポートするコンテスト「起業チャレンジ」では、チームでの参加が条件付けられています。このコンテストを主催するスカイライトコンサルティングの代表取締役である羽物俊樹氏によると、起業の成功にはさまざまな資質が必要とされるため、【異なる資質を持つ人が集まり、お互いの個性を補完し合いながら、同じ夢に向かうことが成功のポイント】であると言います。1人だけでできる範囲には限界があります。ビジネスモデルの構築においても、可能な限り複数でアイデアを出し合うことが、効率的なブラッシュアップにつながります。
おわりに
新市場を創造するビジネスモデルで勝負する起業は、先行者利益が得られ、成功率が高まります。成功を収めるためには、ビジネスモデルを慎重に構築した上で、改善し続けることが大切です。 Share This Post :
Tags :
起業志民への道
https://www.kigyoshimin.com/2015/06/blog-post_19.htmlポイントは「新市場の創造」!隙のないビジネスモデルを構築しよう
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿