/ 2015年6月16日火曜日 / No comments / 起業志民への道
起業に失敗はつきもの?「連続起業」というスタイルから学べること
「シリアルアントレプレナー」、日本語に訳すと連続起業家と呼ばれる人たちがいます。その名の通り、一つのベンチャー企業を立ちあげ、それが成功したら軌道に乗った後に誰が別の人に経営を引き継ぎ、失敗したらそこから学び次の起業につなげる起業家たちです。
連続起業家の代表格:リチャード・ブランソン
音楽レーベルから始まり、今や宇宙旅行事業にまで参入しているヴァージン・グループを率いるのはリチャード・ブランソン氏です。彼の最初の起業は16歳で創刊した「スチューデント」という雑誌と言われていますが、実はその前に2度も失敗しています。セキセイインコの飼育とクリスマスツリーの育成です。
その後も新規事業に参入し続け、多くは成功を遂げていますが、失敗したものもあります。その一つは1994年に販売された「ヴァージン・コーラ」は後に徹底を余儀なくされました。それでも誰も彼のことを「落伍者」と見たりはしません。彼は常に挑戦し続けてきたからです。
日本の連続起業家:家入一真
レンタルサーバー「ロリポップ!」の提供で知られるpaperboy&co.の創業者である家入一真氏は日本では育ちにくいとされる連続起業家の1人と言ってよいでしょう。2014年には都知事選にも出馬しました。彼はレンタルサーバーのサービスを開始してわずか2年後に、同社をジャスダック証券取引所に上場しましたが、そののち代表取締役を引退し、別の事業を始めます。都内にカフェレストランを開店したり、クラウドファンディングやEC(電子取引)に参入したりするなど、現在はさまざまな事業を手がけています。
なぜ彼らは連続起業するのか?
失敗するにしても、成功するにしても経験してみないと学びようがありません。リチャード・ブランソン氏のビジネススタイルを良く表しているのが次の言葉です。「ビジネスの成功を明確に保証したり、手法を香水のように瓶詰めにすることはできない。自分自身でやってみて、実践を身につけなければならない」家入一真氏はこう言います。「新しい環境に飛び込むことに、漠然とした不安を抱く人も多いようです。『逃げた先で新しいことを始めて、失敗したらどうしよう』と考えてしまう。
その不安は『本当のリスクとは何か』を考えていないために生まれているように思います。」確かに、本で得た知識だけですべてのリスクを回避することはできないのです。
おわりに
連続起業家である家入一真氏が述べた「本当のリスク」とはなんでしょうか。それは決して失敗して借金を抱えることではありません。会社が倒産して、人から後ろ指さされることでもありません。「本当のリスク」とは失敗しようとしないこと、あるいは失敗してもそこから学ばないことです。 Share This Post :
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