/ 2015年6月11日木曜日 / No comments /

起業家よ、大志を抱け!起業家の志は高すぎるくらいがちょうどいい


「会社勤めが嫌だから」、「組織に属することに向いていない」という理由で起業を考える人もいることでしょう。そうした動機そのものが間違っているわけではありませんが、もしそれだけを理由に起業を考えるなら、成功する可能性は限りなく小さくなってしまいます。なぜなら、そこには「志」と「理念」が欠けているからです。

もっとも重要なのが志と理念

ソフトバンクの孫正義氏は「もっとも重要なのは1番が志と理念、2番目がビジョン、3番目が戦略です」と述べました。孫正義氏の経歴は、まさにこの言葉を裏付けています。

例えば、高校生の頃にアメリカ留学を目指した際には何をすべきかを明確にするために、福岡から上京、日本マクドナルドの設立者藤田田に意見を聞き、そのアドバイスに基づいてコンピューターを学びます。
1980年にアメリカから帰国、起業した際にはアルバイト社員の二人に向かって「10年後には年商500億」にすると言い放ち、実際にそれを実現してしまいました。

彼は留学でも起業でも、具体的なアクションを起こす前に志と理念をいつも明確にしていましたし、他のシーンでもこの「志」と「理念」をいつも強調しています。

志と理念とはなにか

「志」「理念」とは、一言で言えば「なぜ起業するのか」ということです。起業という種がまかれ、それが芽を出し、成長していくためには、「志」「理念」というしっかりとした根を張り続ける必要があるのです。

日本の東証一部上場企業の経営理念を見てみると、共通して使われている言葉があります。

それは「社会」「私たち」「価値」「お客様」「環境」といった言葉です。つまり理念とは、「どうやってお金を儲けるか」ということを超えた、個人の夢や願望すらも超えた、企業の社会的な価値を規定するものなのです。

志と理念は高くもつ

「志」「理念」は、目標とは異なります。目標を定める「枠」のようなものです。志と理念がビジョンを決め、ビジョンが戦略を決め、戦略が中期的、短期的な目標を規定すると考えると、「志」「理念」は高ければ高いほど良いということになります。

それが企業の伸びしろや企業価値を決めることになるからです。

前述の孫正義氏は2012年に行った講演の中で、ソフトバンクは「300年企業」になるべきであると述べています。なぜ300年先まで見据えることができるのか。それは企業理念が「情報革命で人々を幸せに」という、とてつもなく高いものだからです。

時間を経ても失われない志が形を変え、事業を広げ、企業を継続的に成長させ続けるのです。

おわりに

高い「志」「理念」が見つからないという人は、それをみつけることを諦めないでください。自分が好きではないこと、価値があると思えない事柄のために時間とエネルギーを注ぐべきではありません。粘り強く、自分の熱意を向けられるものを探しましょう。

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