/ 2015年6月19日金曜日 / No comments / 起業豆知識
まずはコンセプトから決めてみよう!ネットショップビジネス成功させるための4ステップ
最低限のコストで起業を考えたとき、手軽に選択できる事業の一つにネットショップがあります。最近ではサイバーモール(ネット商店街)に簡単に出店できるため、自宅での起業も可能です。しかし、簡単に始められるだけにライバルが多いのも事実、他との差別化を図り、ビジネスを成功させるためにはそれなりの方法論に精通しておく必要があります。
【ステップ1】ショップのコンセプトを決める
カリフォルニアで行われたある実験によると、スーパーに24種類のジャムを並べた場合、買い物客の60%が試食したものの、実際に購入したのは3%に過ぎませんでした。逆にジャムを6種類に減らすと、試食したのは買い物客の40%でしたが、30%近くが購入する結果になったそうです。この実験はあまりに多くの選択肢の提示は消費者の購買意欲を削ぐことを示しています。もし、開業したネットショップで「萬屋」の如く、幅広くいろんな商品を扱おうとすれば、結局は何も売れないことになりかねません。それで重要なのはコンセプトを明確に決めて、そのコンセプトに沿って商品を販売することです。それは顧客に潜在的な安心感を与えることになり、意思決定を促進することになります。
【ステップ2】仕入先を決定する
国内では仕入先は工場や工房で直接取引をしたり、卸会社から買い入れたりするのが通常です。以前ですと、こうした仕入先は自分でなかなか探すのが難しかったのですが、最近では卸会社などが出店しているサイトや、会社自身がサイトを運営しており、ネットで探すことも可能です。また、地元に自分が始めたい事業と関連した卸会社や工場がある場合、直接足を運んでみて交渉してみるのもひとつの方法です。【ステップ3】出店するサイバーモールを決める
自分のネットショッピングのホームページを単独で開設するのもひとつの方法ですが、認知されるまでに時間が掛かり過ぎます。そこで手っ取り早く消費者に見つけてもらうためにはサイバーモールに出店するのが近道です。主要な国内のサイバーモールとしては「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazonマーケットプレイス」が挙げられます。決済や配送も個別にシステムを構築する必要がないのもメリットの一つでしょう。ただ、モール運営者に出店料を支払わなければなりませんから、どれだけのコストがかかるのか、前もって比較しておくことが必要です。
【ステップ4】集客方法を考える
ネットショッピングを無事に開設したとしても、誰にも知られていなければ意味がありません。次に重要なのは集客方法を考えることです。集客方法には次の4つのパターンがあるといわれています。- バナー広告などの直接広告
- SEO対策などによる検索運動広告
- メルマガ、SNSなどの紹介広告
- アフィリエイトなどの間接広告
これらの対策を自分だけで行うのは内容も複雑化しており、困難であるため、専門家にコンサルタントをお願いするのもひとつの方法です。
【ポイント】ネットショップであってもマーケティングを意識する
アメリカの経営学者、現代マーケティングの第一人者とも呼ばれるフィリップ・コトラーは「マーケティングとは製品に意味を与えて世の中に送り出すこと」と定義しました。魅力的なネットショップは、伝えたいメッセージ、売りたい製品のコンセプトが明確です。ただ商品の写真を並べるだけでなく、マーケティング、つまり意味付けを意識することがネットショップビジネスの成功のカギといえるでしょう。おわりに
ネットショップによって起業の敷居が低くなったとは言え、成功できるかは別問題です。単なる感情や勢いに任せた経営であれば、数ヶ月で店をたたむことになるのが関の山です。上に挙げたステップに従って、地に足が着いた、着実な運営を目指しましょう。 Share This Post :
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