/ 2015年5月22日金曜日 / No comments / 起業志民への道
なぜ今起業するのか?
旅行に持っていくものをバッグに詰め、1週間の休暇もとった、でも一体どこに旅行に行くのか行く先を決めていない、そんな人に出会ったらどう思いますか?「そんなバカな」ときっと思われることでしょう。
では、資本金を準備し、オフィスにする場所も借りた、でもどんな会社にしたいか決めておらず、具体的なビジョンがない、そんな起業は果たして成功するでしょうか。
なぜビジョンが大事なのか
上記の簡単な例えからも分かるように、起業の成功は「方向性」つまりビジョンの設定と不可分の関係にあります。1960年代に日本に流通革命をもたらしたスーパー、ダイエーの創業者である中内功氏が同社をあそこまで発展させることができたのは、まさに明確なビジョンのおかげでした。
中内氏の「既存のシステムを破壊し、庶民が安心して買える価格を実現したい」という熱意により、ダイエーは一時代を築いたのです。
「ピボット」するにも軸足が必要
「ピボット」という言葉をご存知でしょうか。響きがおしゃれなこともあって、近年ではビジネスシーンでも「事業転換」という意味で使われます。一見すると、世の中の動向に合わせて、旧態にこだわることなく、会社の事業を臨機応変に変えていくことは良いことのように思えます。しかし、このピボット、もともとは機械の旋回軸、あるいはバスケットで軸足を中心にして回転する技術を指すように、会社が業務転換するにも、必ず軸が必要です。
ぶれることのない、一本の軸を中心にして、世の中のニーズを探りながらピボットしていくことは会社の成長につながりますが、そうでなければ、単なる「逃げ」になってしまいます。会社は求心力を失い、ただ放浪する旅行者のようになってしまうでしょう。
大きな理念から具体的戦略へと落とし込む
「起業の理念」そして「ビジョン」は、戦略とは異なります。まずは一緒に起業する仲間と自分たちが立ちあげたい会社が世の中にどんなインパクトを与えたいのかを徹底的に話し合いましょう。孫正義氏はソフトバンク創業30周年の記念スピーチで「一言で我々が成したいことを表せ、ということであれば、情報革命で人々を幸せにしたいということ」と語りました。
あまりに抽象的と思われるかもしれません。しかし、ここからは企業利益よりも、人々の幸せを重視するソフトバンクの方向性、志がはっきりと見て取れます。この方向性が具体的な戦略に影響を与え、そして、日々生じる経営判断にも影響を及ぼしていきます。それらの累積が、その会社がどんな会社なのか、存在意義や価値を決定するのです。
おわりに
起業の際に「なぜ今起業するのか」を明確にし、ビジョンを設定していれば、苦しい時期も乗り越えることができます。山頂での美しい日の出を見たければ、まだ暗いうちに早起きをすることや、登山の際の辛さが苦にならないのと同じです。成功している多くの会社が起業してすぐに成功しているわけではありません。しかし、その時期を乗り越えて成功した会社には、人を駆り立てるビジョンが間違いなく存在するのです。
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起業志民への道
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