/ 2015年5月22日金曜日 / No comments /

誰かの困り事を解決する、それがビジネスの基本


ビジネスにおいて不可欠なのは、市場のニーズを見極めることです。このニーズとは、「困り事」と言い換えることもできるでしょう。

困り事を解決してもらったときに、人は喜んでその対価を提供したいと思います。それが実現できると、いわゆる「Win-Win関係」が作りあげられます。

つまり、サービスを提供する側と受ける側双方がメリットを得ることができるのです。それこそがビジネスの原点と言っても過言ではありません。

世界は誰かの困り事でできている

日本にはかつて「寄り合い」が日常的に行われていました。それによって、生活の中の様々な困り事や悩み事が共有され、共同体内の別の人によって解決されていたのです。

人と人とのつながりが希薄な時代になりましたが、世界にはいろいろな悩み事があふれており、それはどの時代も同じです。

現代の困り事はビジネスで解決

今日、私たちは悩みを抱えたら、様々なサービスを利用することを考えます。希薄な人間関係の中で困り事を解決するためには金銭という対価が必要になります。

例えば、お掃除用品のレンタル、ハウスクリーニングを展開しているダスキンの原点は、家事に一日中追われる主婦の仕事を少しでも楽にしよう、という発想から始まったと言われています。

昭和40年代、掃除は雑巾を水で洗って、絞って、拭きあげるのが普通でした。そこでダスキンは水を使わない雑巾、使ったらそのまま放置しておけば、訪問して交換してくれるという仕組みを作り上げました。

困り事を先回りして探してあげる

ダスキンがその仕組みを提案するまで、一般家庭の主婦はそれまで続けてきた掃除をそれほど苦痛に感じていたとは思えません。
むしろ「誰もがやっている当たり前の作業」と思っていたのです。家庭の主婦はダスキンを使ってはじめてその便利さを実感したのです。

つまり、ダスキンは主婦の困り事を先回りして探した、と言っても良いかもしれません。言い換えれば、主婦の潜在的なニーズを見つけ出したのです。

ビジネスとして他より抜きん出るためには、このように「顕在化していない困り事」を掘り出すことが重要です。

ITは困り事解決の手段に最適

現在では、ソリューションビジネスが主流となっています。つまり、ただ単にモノを売って、相手のニーズを満たすというよりは、一定の視点や施策を提案することによって、相手の困り事を解決するというビジネスです。

このビジネスモデルでは、ITがとても有利です。生活の中で「こんなことができたらいいのに」という願いを満たしてくれる魔法のようなツールがアプリケーションやソフトであり、それだけにITにはビジネスの可能性が詰まっていると言えます。

おわりに

起業するということは、自分の得意やこと、好きなことで、別の誰かの困り事を解決してあげる、ということです。

もっとも「別の誰か」はどこか遠い人ではなく、近くの友人や家族から始まる場合が少なくありません。まずは、身近な人がどんなことに困っているのか、注意深く観察することから始めてみましょう

Share This Post :
Tags :

0 件のコメント:

コメントを投稿