/ 2015年7月2日木曜日 / No comments /

設備投資や固定費と売上の関係性とは?企業資金の計画を立てよう


アイディアを具体化し、事業計画を立てたら、それをさらに数字に落とし込んで行きます。まだ事業は始まっていないのに、将来を正確に予想することは不可能ですが、できるだけ現実的な資金計画を立てることは不可欠です。その過程で、自分の事業の落とし穴や弱みに気付かされますし、数値化された資料があってこそ、融資や出資を考えている人たちの心を動かすことができるのです。

開業には資金がかかる

ビジネスとは支出と収入の繰り返しです。そのプロセスの中で自分が立ち上げようという事業が確実に利益を生み出すことを資金計画によって裏づけ、実証しなければなりません。過度に慎重になり過ぎて二の足を踏む必要はありませんが、非現実的なサービス、過大評価されている製品価値は見直すべきです。

支出は大きく分けると開業資金と運転資金に分けることができますが、開業にはどうしても資金がかかります。具体的にどのくらいかかるのかは起業する業種形態や規模によって大きく変わってきます。ただどの業種でも必要なのは、テナントや事務所の保証料や内装工事、設備費用、備品、店舗であればオープン前には店頭に並べるだけの十分な量の商品を仕入れておく必要があります。

設備投資、固定費と売上の関係性を知る

支出には他にも設備投資と固定費を挙げることができます。設備投資は会社の事業拡張のために会社の備品や機械、建物に対してなされる投資のことです。設備投資が会社に対してどのくらいの支出をもたらすかは、単にその設備の購入費だけに着目するだけは足りません。なぜなら、設備にはメンテナンスが必要であり、もし何十年にもわたってその設備を保持するようなら、そこに「ヒト」「モノ」両面に渡ってコストがかかり続けます。

固定費は運転資金の中でも、毎月の売上に関わりになく、一定額定期的に支払わなければならない費用のことで、それに人件費や家賃が含まれます。運転資金の中で固定費が占める割合が大きくなると会社の業績に与える影響は大きいため、資金計画を立てる中で可能な限り低めに押さえることが必要です。こうした支出が売上を超えるならば、当然ながら資金はショートし、事業継続は不可能になるためです。

資金計画を立てて、ビジネスをどのように回すかを考える

ビジネスが「身体」だとすれば、資金は体内を巡る「血液」のようなものと言えるかもしれません。そのため、経営者は順調なときでも資金繰りの状況がどうかを資金計画と照らしてチェック、コントロールすることが必要になります。もし業績が好調なら、負債の返済や設備投資を検討すべきですし、逆に業績が不調なら、経費削減や手遅れになる前に借入などの資金調達を考えなければならないのです。

おわりに

ユニクロの柳井正氏は「キャッシュが尽きればすべてが終わり」と述べました。この言葉は起業にとっては資金繰りがすべてということを意味しています。起業する時点でできるだけ具体的で現実的な資金計画を立て、事業が軌道に乗るように努めましょう。

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