/ 2015年6月25日木曜日 / No comments /

手段は借り入れだけではない!新しい資金調達方法「クラウドファンディング」について知ろう


起業するにあたってどうしても避けて通れない問題、それが資金調達です。多くの起業家は銀行からの借入やベンチャーキャピタルという方法を検討されるかと思いますが、選択肢に入れていただきたい新しい資金調達方法があります。それがクラウドファンディングです。

クラウドファンディングって何?

クラウドファンディングのクラウドとは群衆(crowd)、ファンディングとは資金調達(funding)のことです。つまり、不特定の群衆から資金を集めることを指し、その主な方法はインターネットです。群衆は特定の起業家のアイディアやコンセプトに賛同し、資金調達という形でその起業を支持します。

通常はそれらの群衆と起業家は、両者を引き合わせるプラットフォームの存在を必要とします。例えば、アメリカではKickstarterがよく知られています。日本で最初の、かつ最大規模を誇るクラウドファンディングサービスはREADYFOR(レディーフォー)です。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングは「寄付型」、「投資型」、「購入型」の3つの形態に分けることができます。「寄付型」は資金調達に対して見返りを求めないもの、「投資型」は資金調達を一種の投資として行うことから、株式購入に似ていると言えるかもしれません。

日本で認知度額もっとも高いのは「購入型」で、プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することにより間接的に資金援助するという方法です。

クラウドファンディングのメリット

クラウドファンディングのメリットをコンセプト面でのメリット、実質的なメリットに分けて見てみましょう。クラウドファンディングのコンセプトは起業家やプロジェクトの立案者が世の中に広く資金援助を呼びかけて、それに共感する人々がダイレクトにそれを支持することができるというものです。今まで個人が会社を経営しようと思えば、そこには銀行等の金融機関が介在しましたが、ITがそれを取っ払い、フォロワーが直接クリエイターや起業家をサポートし、その夢の実現に関わることができるのは社会的に見ても非常に意義ある方法と言えます。

また、実質的に見ても、投資型であれば出資者は直接その利益を享受できるため、クラウドファンディングはリターン率が高い、有効な投資方法とも言えます。起業家の側からしても、世間に認知されていない状態からサポーターを得ることができ、その後の広告やマーケティングに策定するにあたっても非常に有利といえるでしょう。

クラウドファンディングのデメリット

クラウドファンディングのデメリットとは、その資金調達方法のリスクと関係しています。一つは起業家が賛同者から多くの資金を集めたものの、それを効果的に運用できないというリスクがあります。寄付型ならまだあきらめがつくかもしれませんが、投資型ならそれによって不利益を被ることになるでしょう。

また、日本でもクラウドファンディングを扱うプラットフォームが増えてきていますが、その運営がきちんとなされていないと、投資先に関する正確な情報が得られずに、誤った投資をしてしまうことにもなりかねません。

おわりに

クラウドファンディングの歴史は実は古く、1884年、「自由の女神」の台座のための資金がなくなったときに、新聞を経由して寄付の提供を求めた結果、数ヶ月で十分な資金が集まったことがその始まりだと言われています。投資によってリターンを期待するのも良いですが、こんな風に社会に向けて自分から主体的に関われるのがこのクラウドファンディングの大きな魅力といえるでしょう。

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