/ 2015年9月16日水曜日 / No comments /

「パラレルキャリア」に寄せられる大きな期待とは?やりたい仕事はいくつでも挑戦しよう


新しい仕事をするためには、今の仕事を棄てなければならない−そんな時代は終わり、複数の職業を持つ働き方が、次世代のスタンダードとして期待されています。

せっかくの能力をたったひとつの仕事でしか発揮できないのは惜しいことです。やりたい仕事をひとつに絞らず、いくつでも挑戦できる時代が到来しつつあります。

パラレルキャリアに寄せられる期待

本業の他に、職業や社会活動など別の世界を持つというパラレルキャリアは、新たな働き方として経営学者ピーター・ドラッカーにより提唱されたものです。会社の短命化が進み、一生をひとつの仕事で終えることが難しくなった時代に沿った考え方です。

一般社団法人ソーシャル・デザインの代表理事である長沼博之氏によると、約45%もの人がパラレルキャリアを望んでいるという調査結果があるそうです。「お金が欲しいから」と「生きがいが欲しいから」という理由が上位を占め、それに次いで「今の会社が長く続くと思わないから」と、時代背景を反映した意見も見られています。

大企業の誕生につながったパラレルキャリア

国内ユーザー数53.7百万人(2014年3月末時点)に上る国内最大規模のSNS「GREE」を運営するグリー株式会社は、創業者である田中良和氏のパラレルキャリアから始まりました

楽天の社員であった田中氏が、個人的な趣味として開発・運営を始めた「GREE」でしたが、スタートから数ヶ月でユーザー数が十万人を超えるSNSへと急成長しました。その開発やサポートをたった一人で、それも楽天に勤めながら担っていた田中氏は、その後、楽天を退社して会社を設立し、「ベンチャー企業の雄」と評されるまでに成長させています。

パラレルキャリアはやりたいことを実現する

2つの会社に勤めながら、農業にも従事する形でパラレルキャリアを実践する中村龍太氏の例をご紹介します。

1つ目の会社サイボウズでは将来のビジネスをプロデュースし、2つ目の会社ダンクソフトではシステムの商談や体制づくりを行っています。さらに農業にも携わる中村氏ですが、このスタイルは「本当にやりたいことを考え抜いた結果」です

マルチタスクとはなりますが、メリットのほうが大きいと言います。中村氏の例では、2つの会社の仕事に重なる部分があるため、両者間での情報交換が上手くいけば相乗効果が生まれると分析しています。

複数の仕事をする相乗効果と楽しさ

多分野にわたり活躍する好例として堀江貴文氏が挙げられます。会社経営にはじまり、ロケット事業や作家、コラムニストに評論家にミュージカル出演など、実に様々な仕事をこなし、現職を問われると躊躇するほどです。

堀江氏は著書の中で「人生で一つしか仕事をしない、自分の仕事が一種類しかないというのは、時代遅れではないだろうか?」という疑問を投げかけています。さらに「職業は沢山経験したほうが刺激的だし、いろんな視点が身について相乗効果が出るはずだ。」と語る一方で、「それに何より楽しくないか?」と、基本に「楽しさ」があることを伝えています

「楽しい」というシンプルなモチベーションに従って仕事をすれば、ひとつの職業に収まりきらないことは十分起こり得ることです。複数の職業を持つことも自然なことと感じられるのではないでしょうか。

おわりに

ひとつの仕事に縛られずに、複数の仕事を持つという新たな働き方を実践する人が増えています。多分野で能力を発揮することで、それぞれの仕事に相乗効果が生まれる可能性もあります。

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