/ 2015年6月30日火曜日 / No comments /

あなたの「ビジョン」が行く先を決める!転職と起業どちらを選ぶべきか


「自分に向いていると思って入った会社での仕事が徐々に嫌になってきた」、「給料は高いが今の仕事をそのまま続けていても成長が感じられない」など転職を考えるきっかけはさまざまです。ただ注意しなければならないのは「転職すべきか、すべきでないか」という問の立て方は正しくない、ということです。考えるべきなのは「自分のやりたいことを実現できるのか」ということであり、そうであればその問いの答えに必然的に「起業」という選択肢も入ってきます。

仕事が出来る人には共通点がある

「自分は組織に向いていないから起業するか」というように消極的な選択肢として起業を考えている人がいますが、それでは決して成功しません。実際のところ、起業しても成功する人はほとんどの場合、組織の中でも成功しています。NHKディレクターの神原一光氏は働き方を問わずに仕事が出来る人は「主体的にイニシアティブをとることに長けている人が多く、常に当事者意識を持っている」と述べています。そして、この意識を持っている人はどこででも通用すると言います。

つまり仕事が出来る人は「自分のしたいこと」が先に定まっており、それを実現するために今の仕事が良いのか、それとも転職したほうが良いのか、あるいは起業という選択肢を考慮すべきなのかという思考パターンを持っているのです。

転職すべきかをどうやって判断するのか

リクルート社が転職経験者に実施したアンケートで、退職理由のランキングの1位は「上司・経営者」、第2位は「労働環境」、3位は「同僚、先輩、後輩との人間関係」、4位は「給与が低かった」と1位から4位がすべて会社の労働環境に関するものです。転職すれば、新しい環境を手に入れることができますので、一旦は解決されるでしょう。しかし、新しい会社の環境がどうなのかは始めてみないと分からない面もあります。

自身も12回の転職を経験し、現在は楽天証券経済研究所の研究員を務める山崎元氏は迷ったら「将来の出口」をイメージするようにと言います。つまり、20代だったら自分はこれだけのスキルやキャリアを身につけているはずだ、というイメージと現状を照らしあわせて、自分が「なりたい自分」になれているのかが転職するかどうかを判断する材料になるというのです。そうすれば、「やめて見たところで先のことは分からないし」と二の足を踏み続けることもないでしょう。

転職ではなく、起業という選択肢を選ぶべき理由

転職も起業も新しい環境と新しい経験を手に入れることができ、「なりたい自分」に近づけるための手段です。では、なぜ転職ではなく、あえて「起業」を選ぶのでしょうか?それは組織がいやだからという消極的な理由ではなく、組織の中ではそれができないからです。逆に言えば会社組織の中で自分の「やりたいこと」がやれるなら、わざわざ起業する必要はありません。起業家は日本では尊敬されにくいですし、給料も保障されません。

日本初のクラウドファンディングサービスREADYFORの米良はるか氏は「起業したいという思いは本質的ではない」と述べています。米良氏がこのサービスを立ちあげた理由はそうすることが自分の「社会的ミッション」だと感じたからだそうです。

おわりに

ビル・ゲイツは「成功の秘訣は大きなビジョンが持てるかどうかだけ」と述べました。転職にしても起業にしても、「それを選択することによって自分のビジョンにさらに近づけるのか」を主体的に考えて選択することが大切なのです。

Share This Post :
Tags :

0 件のコメント:

コメントを投稿