/ 2015年6月12日金曜日 / No comments /

首都圏での起業はもう古い?地方発世界行きの日本企業たち


「トヨタ」「任天堂」「ソフトバンク」、今や世界的な企業とも言ってよい3社ですが、一つの共通項があります。トヨタは愛知県、任天堂は京都府、そしてソフトバンクは福岡県で、3つとも地方発祥ということです。

これからは地方で起業するべき理由

起業するなら東京などの大都市のほうが有利では、と思う方も多いかもしれませんが、決してそういうわけではありません。例に挙げた3つの会社以外にも地方初で世界的な企業に成長した会社はたくさんあります。

ユニークな発想を持つ創業者を生む社会風土や教育基盤に加えて、モノづくりなどの拠点で原材料や人材を確保しやすい、という理由が考えられます。また、現在では地方のほうが起業のコストを抑えることができますし、ITによって物理的な距離が障害になることもありません

宮崎発のベンチャー「アラタナ」

ネットショップの立ち上げから、運営までをワンストップでサポートするアラタナは2007年に宮崎県宮崎市で設立されました。

当初から宮崎の小売店の課題となっているネットショップの構築を手助けしたいという思いで起業され、地元志向の「宮崎に1000人の雇用をつくる」という経営理念を掲げていました。ネットショップ運営のために必要なデザインを誰でもプロ仕様に仕上げることができるツール「Sketch Page」を開発し、利用店舗は2013年に2000年を突破しました。

業績面でも、2012年には資本金を1億円に伸ばし、翌年の2013年にはNTTドコモ・ベンチャーズなどから総額5.5億円の資金調達をし、資本金を2億8千万円にまで増資しました。その後も、国内最大級のファッションウェブメディア「honeyee.com」の運営会社ハニカムや、セキュリティー事業を手がけるゲヒルンなどの東京の企業を買収し、地方初企業の存在感をアピールしつづけています

札幌発の技術力集団「インフィニットループ」

2003年に松井健太郎氏の個人事業主として活動を開始し、2007年に札幌で設立されたインフィニットループは現在では109名の社員を抱える企業へと成長しています。

事業内容はソーシャルゲーム開発、スマートフォン向けのゲームの開発が中心です。2014年にはiPhoneを持つ従業員はタイムカードなしで出退勤を記録できるアプリを開発し、話題を呼びました

おわりに

国も自治体も地方創生を掲げ、ベンチャーの誘致に力を入れています。優秀な人材も地方にはたくさんいます。起業家が地方から始めるのに今は追い風の時代、世界的な企業に羽ばたく舞台はすでに整っています。

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