/ 2015年5月27日水曜日 / No comments /

子育て世代の女性こそ起業家に向いている


子育てをしながら社会で働く女性の多くは、悩みや葛藤を抱えながら両立に向けて奮闘しています。

働く母親としては、自分だけでなく子供にかかる負担も心配になりますが、母子の負担を軽減するひとつの糸口として、起業という働き方に期待が寄せられています。

自由度の高い起業家は子育て世代の女性に最適

起業の大きなメリットは、働き方のスタイルを自由に決められることです。子育てをしながら働きやすい環境を整え、無理なく両立させることも夢ではありません。

子供を持つ母親が働く上で課題となるのは、時間的な内容が多いものです。サイボウズ株式会社によって実施された「育児をしながら働く女性」の働き方に関する調査(2014年12月公開)では、当該女性の46%が「子供と過ごす時間が短い」と感じており、その気持ちに折り合いをつけながら働く実情が窺えます。

また同調査では、職場への要望として「柔軟な時間帯での勤務」が最多となりました。ほかにも、自宅での業務、子供を同伴できる職場を望む声があがっています。

このような課題や要望は、雇用されて働く多くの母親に共通するものですが、起業家であれば、それらを満たすことも難しくはありません。育児を犠牲にしたくない母親にとって、起業家の自由度の高さは非常に魅力的です。

自ら働き方を作り上げた女性起業家たちの実感

経済産業省の委託により三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)が実施した平成22年度女性起業家実態調査では、起業によって「育児に取り組めるようになった」と感じている女性が多いことが分かりました。子供の有無に関わらず調査された中で、起業年齢30代の24.6%と40代の20.0%が感じており、この世代では2番目に多い意見です。

最も多い「趣味や勉強に取り組めるようになった(30代36.1%、40代34.3%)」という意見を合わせると、起業により自由な時間を手に入れた女性の多さが目立ちます

このようにメリットがある一方で、幼い子供を育てながらの起業に不安を感じる女性も多いでしょう。しかし同調査では、子育て経験のある女性起業家の37.5%が、6歳未満の子供を育てながら起業しており、決して少なくないことが分かります。また、起業後のワークライフバランスに満足している女性は58.7%と多く、起業によって理想の働き方を実現させているようです。

子育て中の女性に増加する「プチ起業」

最近では、女性が子育てをしながら自宅で始める小規模な起業が「プチ起業」と呼ばれるようになり、気負わずに挑戦する女性が増加しています。前述の女性起業家実態調査でも、女性は個人経営の割合が74.2%と高く、小規模な起業を選ぶ傾向が示されています。

「プチ起業」の中には、子育てを通して得たスキルや視点を生かして仕事につなげるケースも多く見られます。また、子育て経験で養われる感性は、起業家としても必要なものであり、大きな強みとなるはずです。

日本政策金融公庫総合研究所の「2013年度新規開業実態調査」でも、少額で起業する女性ならではの傾向が見られます。起業当初は男性に比べて黒字基調の割合が劣りますが、開業から4年後には女性が上回っており、小規模でも安定した経営を実現する女性起業家の特徴が表れています。

おわりに

子育てをしながらも働きたい女性にとって、自由度の高い起業家はバランスが保ちやすい働き方です。

そのメリットを生かして理想の職場を作り上げ、生き生きと働く女性起業家が増えています。

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